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帰天

若い魂が天に召されて、いいかげんしょげているところへ、もうひとつの巨星が落ちたことを知らされた。
西成教会牧師、「いこい食堂」主宰、金井愛明牧師が、天に召された。
大阪の日雇い労働者の町、釜ケ崎で、最初は一人の労働者として共に働き、同じ目線でものを見、やがて労働者の栄養補給と健康のために食堂を経営し、やがて炊き出しの拠点となっていった「いこい食堂」の主宰であった。
何度も脳内出血で入院しては、退院して現場に戻り、という繰り返しを見るうち、「この人は不死身ではないのか」と思わされたこともあったが、訃報を聞いてやはり人間であったのかという思いである。
私は、ちょうど「いこい食堂」で炊き出しのお手伝い中に、たくあんを喉につめて呼吸不全に陥り、救急車をあわてて呼び、死にかけた金井牧師のそばにいたことがある。たくあんのような薄くて表面積の大きいものを食わせるなと救急隊員にはひどく叱られたが(といってもみんな知らないうちに先生が口に入れていたんだから、どうしようもなかったのだが)、とにかく生きている金井先生を見て、「この人は不死身だ」と勝手に思い込んでいたようなところがある。
しかし、やはり来るべきときは来た。
いよいよ、いま、未だ生かされている者として、与えられた時間に何ができるか、どう働くのかをしかと考えつつ、生きなければならないのだ、と肝に命じなければならない。そう思った。

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