『ジーザス・クライスト・スーパースター』2
11月29日、『ジーザス・クライスト・スーパースター』エルサレム・ヴァージョンを観てきました。先日のジャポネスク・ヴァージョンとまた違った演出で、赤茶けた土と岩の舞台に、泥と汗にまみれた登場人物たちが踊り、歌い、跳ねます。ヴァージョンは違っても、ストーリーと歌は同じです。音楽も基本的には同じ(ただし、ジャポネスクのように和楽器を生かした音楽的演出はありません)でした。
2回目の『ジーザス』のほうが、言葉も登場人物たちの感情も、よく伝わってくるような気がしました。一度見ているから2度目は、さらに深く味わうことができたのでしょう。
ユダのイエスへの屈折した愛情が一段と際立って見えました。ユダは何度も「イエス、あなたはただの人間なのだ。それなのに、なんで神の子となろうとするんだ」と訴える場面。マグダラのマリアがまるでイエスの愛人のようにイエスに接する場面。そして、十字架での死が全ての終わりであり、復活はないという演出。こういう描き方が、1971年にすでに行なわれ、興行的にも大成功をおさめたというところに、逆にいまだに教会が人びとの求めているものをじゅうぶんに提供できていない現実を思わされます。
バッハの受難曲がクリスチャン以外の人に対する感銘を与え続けているのと同様に、この『ジーザス』も、現代の受難劇として多くの人に感銘を与え続けるのでしょう。そして、教会だけが、この世から取り残されてゆくのかも知れません。

Comments
だいぶ前になりますけど、当時通っていた会衆派の教会のクリスマス会で『ジーザス・クライスト・スーパースター』のダイジェスト版を劇でやったことがあります。(当時はほぼ毎年やっていたらしい…)
ちなみにワタクシはアナスを演ったもので、その後教会学校のお子様方に怖がられました…
。゜゜・(ノД`)・゜゜。
Posted by: とま | December 03, 2007 at 02:48
ま、毎年ですか……? あのロック・オペラをダイジェスト版とはいえ、コピーするのですか? すごいですね……。子どもたちから怖がられるとは、さぞかし熱演だったのでしょう。
Posted by: 牧師 | December 03, 2007 at 18:35