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死にたくない

昨夜、親父が病室のベッドから落ちて動けなくなったのを看護師に助けられたらしいが、暴れるので鎮静剤で眠らされてしまった。なんでも、ベッドに戻されながら、「死のうと思ったんや」と言っていたらしい。いっそのこと死のうと思って、ベッドから外に出たのはいいが、癌の痛みと体の衰弱で、動けなくなったらしい。
それから今日にかけて、何度もベッドで暴れている。自分の死が受け入れられないのだろうと思う。死んで楽になりたいという思いと、死にたくないという思いの間で、のたうちまわっているのではないか。
誰だって死にたくない。ぼくだって死にたくない。ぼくも弟も、死ぬのが怖くて、夜中に悲鳴をあげながら起き上がることがよくあった。親父の遺伝なのかもしれない。親父も死ぬのが怖くて怖くてたまらないんだと思う。
意識がはっきりしたままで死を迎えるのも、つらいことだ。

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